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訪問リハビリへ転職を考えている方へ

訪問(在宅)の世界へ転職

私は回復期リハビリテーション病棟が併設された一般病院で4年間経験した後、訪問看護ステーションの会社に転職しリハビリ部門の管理者として働きました。
最近はリハビリ職種が訪問看護ステーションで働いている人が年々増えてきておりますが、私が転職した時期(2011年)は、常勤として訪問看護ステーションで働く人は周りにはほとんどいない状況でした。

参考サイト(http://www.japanpt.or.jp/about/data/statistics/




訪問リハビリ(在宅)へ転職しようと思った理由

私が訪問リハビリの世界に行こうと思った理由は3つあります。

① 回復期から退院後の患者さんに会ったら、入院中より動きが良くなっており、表情も豊だった状態を見て、在宅でのリハビリに興味をもった為
② 30歳になる年だった為、職場の環境を変えて仕事に没頭しようと思った為
 ※そのため、管理職として募集していた職場に転職を決めた。
③ 自宅から通勤時間のかからない場所で働きたいと思った為

はよくある理由ですが、当時は本当に驚いたのを覚えています。
入院中の時間は無駄だったのか?と考えていました。
今は回復期ではそれ相応の役割があると認識しているので無意味とは全然思っていませんが、在宅での生活を想定しない介入は時間の無駄だと思っています。

は当時通っていた美容師さんから「30代は仕事に没頭しなよ!じゃないと後悔するよ!」と言われており、その言葉を真に受けていました。
前職場は、勉強会が頻回に行われていて、上司も同僚も良い人が多かったので非常に居心地がよかったのですが、それ故に当時の自分は自身の成長の為には職場環境を変えるのが一番良いと思っていました。

は前職場は自宅から職場まで車で1時間くらい通っていた為、時間がもったいないと思っていました。
往復で2時間ですから、仕事に没頭するには近場が良いと思っています。これは今でも通勤時間は短いのが良いと思っています。

私にとっては①~③全て重要な要素でしたので、全てを満たしている現在の会社への転職を決めました


私が訪問リハビリテーションで学んだ事

① フィジカルアセスメント
② コミュニケーション(心理面)の重要性
③ 自宅環境、家族環境の重要性(福祉用具、環境整備など)
④ 社会制度や社会構造のしくみ

これ以外にもたくさんありますが、病院では学べなかったものは主に上記4つです。

 私の訪問看護ステーションは社長が看護師ということもあり、状態不良の方、末期がん、難病の方が多かった為、フィジカルアセスメントの能力はかなり上達しました。今でもそれは仕事に活きています!

② 病院とは異なり、対象者のホームグランドで行うサービスの為、病院より対象者の本音が出やすい環境です。
良くも悪くも、要求も多種多様です。身体だけでなく、心理面に関する問題が大きい方が多いため、私は心理学自律神経の勉強をたくさんしました。
また、他職種や他事業所とのやりとりも多い為、コミュニケーションはとても勉強になります。

 訪問リハビリの醍醐味は、心身の状態を考慮して自宅環境の調整福祉用具を利用して、現在の生活を安定させるアプローチだと思います。在宅を経験すると回復期での退院前に行っていた自宅訪問が非常に不十分だということがわかります。

 地域に出ると他事業所との名刺交換や電話でのやりとりがあったり、営業に対応したり、家族に説明したり、役所や都道府県とのやりとりが病院時代より圧倒的に増えます。
地域での勤務は、社会人としてのレベルが向上します。また、制度や会社の業績を考える機会が病院より増えるので、社会の構造が見えてきます


私が訪問リハビリを辞めた理由

私は5年半訪問リハビリ部門の管理者を経験した後、通所介護(デイサービス)の管理者に自主的な異動となりました。
そこで、なぜ訪問リハビリを辞めたのか?というのが良く聞かれる質問なので、それについて私見を書きたいと思います。これは当時の私が感じた内容なので、現在の考えとは多少異なります

① 終わり(目標)の見えない介入への悩みとストレス
② セラピスト依存をつくっており、外のサービスにつながらないことへの無念さ
③ 基本的に単独行動になるため、孤独を感じていた
④ 同僚との距離を感じており、管理者としてのやりきれなさを感じていた
番外編  動物が嫌い、太る

① 病院は退院することが目標ですが、在宅でのサービスの終わりは話し合いで決めます。こ
れは自分自身の問題ですが、経営を考える管理者の立場として、積極的に終了にもっていくことに抵抗がありましたし、ケアマネジャーさんからのお願いを断ると依頼が来なくなるという不安もあり、終了にもっていくことが難しかったです(反省)。
最近は、ケアマネジャーさんの方からサービス終了にもっていきましょう、というケースが増えてきていると聞きますので、ケアマネジャーさんの考え方も変わってきているのかもしれません(人によって差はありますが)。

② 私は治せる部分は治すというのが理学療法士としてのポリシーなので、とにかく治せる部分に関しては治療的介入を行っていました。
治療に関する自己研鑽はかなり時間とお金を費やしていた為、治せるものは比較的多かったと思っています。
しかし、対象者が治るほど依存が強くなるというループにはまってしまい、介入の仕方を変えて行ったりしましたが、それはそれでやるせない気持ちになっていました。

③ これは性格もあると思いますが、一人で行動することが好きな人は良いと思いますが、私は管理者という立場も加わっていたため、より孤独を感じていました。
数担当制
にしたりしましたが、やはり病院のようなチームで関わるような雰囲気を出す事は難しかったです。
現在勤務しているデイサービスはチームで介入する為、思考の偏りがなくなりますし、多方向からアプローチができるので、自分の為にも利用者の為にも良いと思っています。

④ ③と話がつながりますが、同僚との距離感があり管理が大変でした。
管理者ですが基本的にはプレーイングマネージャーなので、訪問件数をこなしながら、他スタッフ担当の利用者の管理がとても大変でした。
時間を空けてスタッフに同行して訪問できるような環境であれば良いと思いますが、私はそのような環境をつくることができない状況でした。

番外編 私は動物が苦手なので猫屋敷や室内で犬を飼っている家に行くのが本当に苦痛でした(泣)。
管理者なので動物を飼っている家の訪問は他スタッフに渡してました(笑)。
また、車での移動の職場なので活動性低いですし、自宅でお菓子などが頻回に出てくるため、正直太ります。
お菓子などは基本断りますが、実際断れないことって結構あるんです(^^;)

以上、私見ですが訪問リハビリに関するメリット(学んだこと)やデメリット(辞めた理由)を書きましたが、皆に当てはまらないと思いますので参考程度にしてください。


訪問リハビリ業界へ転職を考えている方へのアドバイス

私は現在訪問業務に就いていませんが、今後また訪問業務に戻るかもしれません。
もし再度訪問業界に戻ったらこうしよう、という構想はありますが、その構想はここでは割愛します。

以前より、訪問リハビリ業界で素晴らしい組織もかなり増えている印象がありますが、訪問リハビリへ転職を考えている人への私なりのアドバイスを最後に書きます。

治療が好きなら病院・クリニック勤務が良い。もしくは自費。人が好きな人が訪問に向いている。
孤独が好きな人(苦痛でない人)が向いている。
人(利用者、家族、ケアスタッフなど)との関わりが得意な人が向いている。
独りで勉強が行える人が向いている。

職場選びのポイント

・(訪問看護ステーションなら)看護師の数が多い場所が良い:経営面の安定と、業務の質の問題を考えると看護師中心の方が良い。

・歩合制の場所は避ける:歩合制は正直稼げるが、業務を淡々とこなすだけのセラピストになる。目的がしっかりしていれば良いと思いますが。
※ これはうまくいっている場所もあります。管理者の力量によるかもしれません。

・車での訪問が良い:事故時の怪我の度合いが小さくて済む。
※ バイクは渋滞がない、コストが安いなどのメリットはあります。

・直行直帰でない方が良い:組織の統率がとれなくなる。
※ うまくいっているところあったら教えてほしいです。

反論もあるかと思いますが、あくまで私の経験から思った事なので、参考程度にして下さい。
訪問業界は給料面が病院勤務より良い条件だと思いますが、訪問事業所によっては、退職金がなかったり、昇給がなかったり、福利厚生がなかったり、車の事故時は自己責任などのブラック的な会社もあるので、面接や見学時には給料だけでなくそのあたりも聞いておくとよいです。

しかし、反対に病院では経験できないような役割を与えられたり、病院では関わることがない人と関われたりとメリットも多い会社があります。

在宅の職場に関しては、社長やリーダーの人柄が大きく影響しますので、そこに惚れたらその職場はありですね!



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