治療関係

在宅生活での身体機能面は上肢機能が鍵!

はじめに
私は理学療法士(以下、PT)の免許を取得してから、常勤として病院➔訪問リハビリ➔通所介護と経験してきており、その間にも非常勤としてクリニックでの外来特別養護老人ホームを経験してきました。
つまり、慢性期(生活期)で多く関わってきました。その経験からPTとして在宅生活を送る高齢者や障がい者をみてきて、在宅生活で必要な身体機能について感じていることがありますので、それを記事にします。

障害は目立つものに目が行きがち
まずは、下の進化の図を見て頂くと分かるように、海から陸に上がり二足歩行を獲得し、手で作業を行い、会話をし、考える空気を読むなどの進化を遂げて、現在のヒトの姿になっています。

この進化の過程の中では、初期の状態(歩く、座る、立つなどの移動の部分)の方が、手、会話、空気を読むより障がいが目立ちます

代替手段
ヒトは見た目を気にする生き物なので、障がいが目立つものを改善したいと思う人が多いです。
実際、生活期で接しているヒトは「歩けなくなったらおしまいだ!」という人が多いのですが、生活で困るのは、歩く事より、手、会話、考える能力が低下したヒトだと感じています。

下の写真の上段のように歩くことに対しては実用的な代替手段が多くありますが、下段のように手、会話などの代替手段はあることはありますが、実用的なのが少ないと感じています。

よって、在宅生活では上肢機能、言語機能、高次脳機能へのアプローチが大事だと感じています。
この中でPTの強みとして関われるのは上肢機能だと思っています!

上肢機能に支障をきたすパターン
在宅生活では歩行機能は勿論大事ですが、前項で述べたように上肢機能が大事です。以下に、私の経験を元に生活を送っていて上肢機能に支障をきたすパターンを記載します。

上のように、上肢の過用・廃用・誤用により肩関節機能が低下する人が多いです。

上肢の動きは、肩甲骨、肩、肘、手首、手指の複合運動ですが、私は新規のクライアントさんに対してざっと上肢の動きを見るために以下のものを評価します。

●リーチ動作
●結髪動作
●結帯動作
●指の動き(つまみ、対立動作等)

これらを見た上で更衣動作、飲水動作、手洗い動作等を見てなんとなく上肢機能を把握しています。

おわりに
この記事では具体的なアプローチの話を書きませんが、アプローチに関しては以下の記事をご覧ください。
五十肩の記事①、五十肩の記事②
結帯、結髪動作

あくまで私が在宅生活で関わってきた経験をもとに書いた記事ですので、ご賛同いただけない内容も含まれているかと思いますが、勘違いしてほしくないのは、移動はもちろん大事、ということです。
そこだけでなく上肢機能、認知機能、高次脳機能も診ましょう、ということです。
では、参考になれば幸いです。

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