リハビリテーション関係

【解説】ウォーキングでノルディックポールを使う利点!

はじめに
運動は生活習慣病予防に良いというのは以前から言われています。
現代の日本人は、ライフスタイルの変化公共機関の充実などの文明の進化により運動不足な状態に陥っています。

厚生労働省が作成した健康日本21でも運動不足が指摘されております。
1回30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者は男性で35.9%女性で28.6%というデータがあります。
よって、健康日本21では歩数の目標を掲げています(参考資料)。

運動の中でも、安価で簡単にできるものとしてウォーキング(歩行)が挙げられます。
近年、ノルディックウォーキングをしている人が増えている為、この記事ではノルディックウォーキングの利点について説明していきたいと思います。

ノルディックウォーキングの種類
アグレッシブ・スタイル
ポールを床に対して斜めに突くことで加速に利用する歩き方。 スポーツ性が高い。

ディフェンシブ・スタイル
ポールを床に垂直に突くことにより安定性を重視し、ポール使用によって衝撃吸収を行う方法。

初心者・高齢者・障害のある方はこちらが良い。

様々な研究でディフェンシブスタイルは、下肢への免荷作用があると言われています。
しかし、健常者のノルディックポールを使用した歩行は、免荷作用があまりなく独歩と比べてあまり変わらないという報告もあります(本宮ら,2017)。
※参考文献➔https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/44/1/44_11203/_pdf/-char/ja

ノルディックウォーキングの効果
①上肢・下肢筋力改善、歩行能力改善
ノルディックウォーキングにより上肢および下肢の筋力,移動能力に対しての改善が示されたという報告があります(藤田ら,2016)。

※参考文献➔http://sports-performance.jp/paper/1525/1525.pdf

支持基底面が広がり安定性が向上する


左がノルディックウォーキングの使用時の支持基底面です。
この面が広い程、歩いている人間は安定感を感じますし、バランスを崩した際も転倒しにくい状況になります。

③胸郭がひろがり、呼吸機能が向上する

④足腰への負担が減る

⑤全身の血行上:首回りの血行↑による

⑥エネルギー消費20〜30%up

⑦目線が高くなり視野高くなる

※参考文献➔ノルディックウォーキングジャーナル

ここからは私見ですが、腕を大きく動かすことで肩甲骨・胸郭の動きが促される為、

●胸郭の柔軟性向上
●肩甲骨周囲筋の運動
●背骨の運動

にも繋がります。
結果的に、肩こりや腰痛の改善や、呼吸機能の改善につながる可能性があります。

これは、中村尚人氏が提唱している胸郭から歩くエボリューションウォーキングの概念と同様になります。

 

また、T字杖と比べて体幹(上半身)が起きやすいという利点があります。

ノルディックウォーキングの欠点
利点が多いウォーキングですが、あえて欠点も申し上げておきます。

見た目を気にする人には向いていない
両手がふさがれるので、荷物を持てない。
※荷物を持つ場合はリュックサックをお勧めします。
③両手で杖をつくリズムが取れない人には不向き

おわりに
歩行が身体に良いと分かっていながら、高齢者や歩きが不安な方は歩く機会が減ってしまいます。そのような方にはノルディックウォーキングは良いと思われます。

最後に歩き方ですが、快適歩行の歩く量より速歩の歩く量が体力向上と生活習慣病改善に関係がある、と言う報告があります(増木,2019)。
よって、ノルディックポールを使用しての速歩を行うと良いと考えられます!勿論、安全が確保されていることが条件ですが、お試しください!

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