治療関係

初動負荷理論をリハビリに活かす

今回の記事は10年前くらいに流行った初動負荷トレーニングについての記事です。
初動負荷理論の説明から始まり、リハビリで行えるトレーニング方法の案を述べていきます。

初動負荷理論とは
これは小山裕史氏が開発されたもので、Begning Movement Load Theoryを略してB.M.L.Tと呼びます。
野球選手のイチロー選手、山本昌選手、ダルビッシュ選手が取り入れていた、もしくは取り入れているトレーニングで有名な理論です。

まずは初動負荷理論の説明です。

反射の起こるポジションへの身体変化及び、それに伴う重心位置変化を利用し、主動作筋の「弛緩-伸張-収縮」の一連動作を促進させると共に、その拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の共縮を防ぎながら行う運動】

と小山氏は定義しております。

なかなか意味わからないですよね(笑)

ポイントは、

①反射の起こるポジションへの身体変化と重心位置変化を利用
②弛緩-伸張-収縮を行う
③共縮を防ぎながら行う

です。

①反射の起こるポジションへの身体変化を重心位置変化を利用
筋肉は伸張位にすると、バネのように戻る力が働きます。
筋肉は伸ばされた状態から動かし始める際に、その筋肉への負荷が最大になります。
その位置で速度を高めて行うことで強い力が発揮できます。
速度を速める理由は、力(F)=質量(m)×加速度(a)(ニュートンの第2法則)から、速度を上げた方が力が強まる為です。

その際の注意点は、体幹部が力源となる為、まずは中枢の筋肉を伸張位にすることが重要です。
そして末梢部の筋肉はリラックスすることが必要です。

②弛緩-伸張-収縮を行う
ひとつの筋肉に着目すると
「ニュートラルポジション➔遠心性収縮➔求心性収縮」
の順番で行うということです。
例えば、大胸筋に着目すると
「肩関節90度屈曲位➔肩関節水平外転➔肩関節水平内転」
の順番で行うということです。

③共縮を防ぎながら行う
共縮とは、筋肉が硬くなり関節の動きが悪くなり身体の柔軟性低下や動きの協調性が低下する事です。
これを防ぎながら行うということは、リズミカルに動かしながら行うということです。

リハビリへの応用
リハビリへの応用は自動と他動に分けられます。

①自動運動(自主トレ)
個人的にはこのこの動画が分かりやすかったので載せておきます。

動画のように行うのも良いですが、手首や足首に重りセラバンドを巻いてリズミカルに大きく動かすと初動負荷理論に沿って行うことになります。

②他動運動(施術)
これは自動運動と方法は同じですが、相手に力を抜いてもらうのがポイントです。
また、相手に動かしてもらう際、動かし始めに徒手抵抗をかけて行っても良いと思います。

おわりに
初動負荷トレーニングは昔から流行っていますが、これは筋肥大を目指すトレーニングではなく動きへの反映を重視しているトレーニングです。
そして、この運動は大きなくくりでいればダイナミックストレッチといえます。

そこに負荷を加えて筋紡錘を刺激し、反射を利用しているところがこのトレーニングの良いところですね!
自動、他動に関わらずいくらでも応用可能な理論かなと思っています。

※最後にイチロー選手の動作を載せておきます。
マシンを取り入れた初動負荷トレーニングの実際がみれますので参考までに。

【参考図書】

 

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