医療情報関係

腰痛の疫学~なりやすい職業は?~

腰痛の疫学
腰痛は84%の人は一生に一度は経験すると言われています。
通院者数でも糖尿病と高血圧に並んで多いと言われています。
年代では男女ともに30~50代に多いというデータがあります(こちら)。

というように腰痛は国民病といっても過言ではない症状です。
この記事では、その中でも職業と腰痛との関係について書いていきますので、興味のある方はぜひご覧ください!

【要約】
・身体的負担が大きい職業の人が腰痛を抱えやすい。
・仕事に対する満足度など、社会的・精神的な影響も腰痛に関連する。
・腰痛で仕事を休まざるを得ない人が多く、特に福祉施設で多い。

どの職業に腰痛が多い?
腰痛は多くの日本人が経験したことがある症状の一つです。厚生労働省が調査している有訴率でも男女ともに1位か2位に位置していますね。

対象者が1000名を超える日本の調査によると職業別の腰痛有訴率は、

●事務職:42~49%
●看護職:46~65%
●介護職:63%
●運輸:71~74%
●清掃:69%
●技能職:39%
●保安:42%

●建設:29%

というデータがあります。
※参考文献こちら

腰痛は身体への負担が大きい職業程なりやすいと言われていますが、上記のデータを見ているとどんな職業でも腰痛になるリスクがあることが分かります。

運輸業介護職有訴率が高いのは、重い物を繰り返し持つことによる身体的負担の影響が大きいと思います。
清掃業有訴率が高いのは、前屈姿勢が多いのが影響していると思われます。
建設業有訴率が比較的低いのは、仕事中に色々な動きをするためだと思われます。
事務職座っている時間が長いことが影響していると思われますが、これは運輸業にも当てはまりますね。

腰痛の身体的負担以外の影響は?
身体的な影響以外にも以下のものが腰痛に影響していると言われています。

●仕事に対する満足度
●仕事の単調さ
●職場の人間関係
●仕事量の多さ
●精神的ストレス
●仕事に対する自己評価

※参考文献こちら

また腰痛の予後が不良な因子として、

●うつ状態
●仕事に対する満足度の低さ
●社交性の低さ
●恐怖回避信念

があるという報告があります。
※参考文献こちら

腰痛は身体的な負担以外にも要因は様々あるんですね!

腰痛と労災
厚生労働省の資料では、平成23年に4日以上休業を要する腰痛は職業病疾病の6割を占めており、その中でも社会福祉施設が約19%を占めていると述べられています。

このデータの通り、私の知っている介護職の多くが腰痛を持っています。介護の人材不足と言われていますが、腰痛で仕事が行えない状況になるのを予防することが必要ですね!
※参考サイトこちら

腰痛
腰痛予防は、筋トレや柔軟体操が挙げられますが、即効性があるものとして最もポピュラーなのが、コルセットです!ずっとつけっぱなしにしておくのは身体に良くないですが、重い物を持つとき等に装着するのは良いと思います。

あと、長く座っている方は腰椎が丸くならない様にクッションを入れておくのが良いです。

運動と並行して、適切に物を使用して腰痛を予防しましょう!

おわりに
腰痛は多くの人が経験したことがあるもの、もしくは現在お悩みの症状の一つだと思われます。
仕事を変える事は難しいので、現在行っている仕事を変えずに予防していくのが良いと思います。
腰痛に詳しい理学療法士や柔道整復師は、職場のスタッフの腰痛予防も仕事に一つではないかと思います。

【書籍】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です